2020年04月03日

2020年 第13週(3月23日~3月29日)

~感染症予防の基本~ 咳エチケット、手洗いが重要
【定点把握感染症】
「小児科・眼科定点疾患の報告数 昨年同時期に比べ少ない」

 第13週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は 876例であり、前週比 5.9%増であった。
報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、突発性発しん、流行性角結膜炎、水痘の順で、定点あたり報告数はそれぞれ1.98、1.29、0.36、0.27、0.19である。
 感染性胃腸炎は前週比9%増の391例で、南河内2.75、大阪市西部2.67、三島2.29、豊能2.27、中河内2.25であった。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は8%増の254例で、泉州2.25、南河内2.06、三島1.47、大阪市南部1.44、堺市1.32である。
 流行性角結膜炎は133%増の14例で、北河内1.00、大阪市北部0.80、大阪市西部0.50、大阪市東部0.33、泉州0.17であった。
 水痘は7%減の38例で、北河内0.44、泉州0.30、大阪市東部0.27、南河内0.25、大阪市北部0.21である。
 インフルエンザは49%減の157例で定点あたり報告数は0.52であった。大阪市西部1.14、三島0.81、泉州0.79、中河内0.73、南河内0.67である。定点あたり報告数は1を下回り、非流行期に入ったと考えられる。


~新型コロナウイルス感染症~  基本的な予防(手洗いや咳エチケットなど)の徹底を

【全数把握感染症】

「新型コロナウイルス感染症」
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、 2019年12月、中華人民共和国湖北省武漢市において確認されて以降、感染が国際的に拡がりを見せている。
世界保健機関(WHO)は、2020年1月30日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」、3月11日に「世界的大流行(パンデミック)」を宣言した。
日本では、2月1日に指定・検疫感染症に指定された。
 これまでの知見より、 主な感染経路は飛沫・接触感染である。
臨床的な特徴として、潜伏期間は1~14日(平均 5.6日)であり、その後、発熱や呼吸器症状、全身倦怠感等の感冒様症状が1週間前後持続することが多い。
一部のものは、呼吸困難等の症状が現れ、肺炎を呈する。
発病者の多くは軽症であるが、高齢者や基礎疾患等を有する者は重症化する可能性がある。
感染拡大を防ぐには、手洗いや咳エチケットの徹底、換気、早期探知、封じ込めが重要である。

感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
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新型コロナウイルスに関するQ&A(厚生労働省)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和2年4月2日更新)