2021年11月12日
2021年 第44週(11月1日~11月7日)
~手足口病~
手洗いの励行と排泄物の適切な処理が重要
【定点把握感染症】
「手足口病に引き続き注意を」
第44週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は1,961例であり、前週比11.8%増であった。
定点あたり報告数の第1位は手足口病で以下、感染性胃腸炎、ヘルパンギーナ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、突発性発しんの順で、定点あたり報告数はそれぞれ4.27、3.29、1.22、0.43、0.37である。
手足口病は前週比22%増の841例で、南河内6.75、中河内6.00、北河内5.88、大阪市北部5.86、大阪市南部4.56であり、南河内、中河内、北河内、大阪市北部の4ブロックで警報レベル基準値5を超えている。
感染性胃腸炎は10%増の648例で、大阪市南部5.78、南河内5.13、大阪市西部5.00であった。
ヘルパンギーナは2%減の240例で、大阪市北部3.79、南河内1.56、中河内1.45である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は11%減の85例で、中河内1.65、大阪市南部0.61、南河内0.56であった。
~カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症~
2014年9月、5類全数把握感染症となり、感染症発生動向調査では、全国で年間1,500例を超える報告があります
【全数把握感染症】
「カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症」
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)感染症は、カルバペネム系抗菌薬および広域β-ラクタム系抗菌薬に対して
耐性を示す大腸菌や肺炎桿菌などの腸内細菌科細菌による感染症の総称である。
広域β-ラクタム系抗菌薬以外に、他の抗菌薬にも耐性であることが多く、カルバペネム耐性遺伝子がプラスミドの伝達により複数の菌種に拡散していくことから、臨床的、疫学的に重要な薬剤耐性菌である。
米国では、この10年間にCREの菌種全般の検出数は4倍に増加しており、国際的にも発生動向が注視されている。
感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和3年11月11日更新)