2021年10月01日

2021年 第38週(9月20日~9月26日)

~新しい生活様式の実践~
手洗い、身体的距離の確保、密閉・密集・密接の回避が重要

【定点把握感染症】
「手足口病/ヘルパンギーナ 増加続く」
 第38週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は894例であり、前週比1.4%減であった。
第38週の報告の解釈については、連休による医療機関の診療実日数と受診者の減少を考慮する必要がある。
 報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、手足口病、RSウイルス感染症、ヘルパンギーナ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎・突発性発しんの順で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ2.17、0.74、0.38、0.36、0.27である。
 感染性胃腸炎は前週比3%減の430例で、南河内3.88、中河内3.55、北河内2.85、大阪市南部2.56、三島2.18であった。
 手足口病は69%増の147例で、大阪市北部2.86、北河内2.15、大阪市東部0.80である。
 RSウイルス感染症は31%減の75例で、大阪市北部1.57、北河内0.62、大阪市西部0.60であった。
 ヘルパンギーナは29%増の72例で、大阪市北部1.00、堺市0.95、中河内0.90である。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は24%減の54例で、中河内0.60、大阪市南部0.50、北河内0.46であった。
 季節外れの夏型感染症の動向に注意が必要である。


~新型コロナウイルス感染症~
基本的な予防の徹底を(マスク着用、身体的距離の確保、手洗いの徹底、密閉・密集・密接の回避)

【全数把握感染症】
「新型コロナウイルス感染症」
 第38週の新型コロナウイルス感染症の週あたり新規陽性者報告数は2,695名であり、前週より49%減少した。
7月30日に新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づいて、大阪府では4回目の新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が発出された(実施期間:8月2日~9月30日)。
新型コロナウイルス感染症の主な感染経路は飛沫・接触感染である。
臨床的な特徴として、潜伏期間は1~14日(多くは 5~6日)であり、その後、発熱や呼吸器症状、全身倦怠感等の感冒様症状が1週間前後持続することが多い。
一部のものは、呼吸困難等の肺炎症状が現れる。
発病者の多くは軽症であるが、高齢者や基礎疾患等を有する者は重症化する可能性がある。
感染拡大を防ぐには、ワクチン接種、マスク着用、身体的距離の確保、手洗いの徹底、密閉・密集・密接の回避など「新しい生活様式」の実践、感染者の早期探知、隔離、接触者調査が重要である。

感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
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新型コロナウイルスに関するQ&A(厚生労働省)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和3年9月30日更新)