2020年08月21日

2020年 第33週(8月10日~8月16日)

~感染症予防の基本~ 手洗い、感染者との密な接触を避けることが重要
【定点把握感染症】
「咽頭結膜熱 再び増加」

 第33週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は394例であり、前週比32.8%減であった。
昨年同時期と比べて66.8%減(2019年 第33週 1,185例)と少ない状況である。
第33週の報告の解釈については、医療機関の診療実日数と受診者の減少を考慮する必要がある。

 報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、突発性発しん、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱、ヘルパンギーナの順で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 0.85、0.33、0.27、0.22、0.15であった。
 感染性胃腸炎は前週比45%減の166例で、泉州1.40、大阪市西部1.20、中河内1.15、南河内1.00、三島0.88である。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は24%減の53例で、北河内0.58、泉州0.40、中河内・大阪市西部0.30であった。
 咽頭結膜熱は63%増の44例で、三島0.47、中河内・泉州0.35である。
 ヘルパンギーナは34%減の29例で、大阪市北部0.50、泉州0.45、三島0.24であった。


~新型コロナウイルス感染症~  基本的な予防(手洗いや咳エチケットなど)の徹底を
【全数把握感染症】
「新型コロナウイルス感染症」

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、 2019年12月、中華人民共和国湖北省武漢市において確認された。
世界保健機関(WHO)は、2020年1月30日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」、3月11日に「世界的大流行(パンデミック)」を宣言した。
日本では、2月1日に指定・検疫感染症に指定された。
 6月中旬以降、報告数が増加し、大阪モデルのモニタリング指標を超えたため、7月12日、警戒信号(黄色)が点灯した。
 これまでの知見より、 主な感染経路は飛沫・接触感染である。
臨床的な特徴として、潜伏期間は1~14日(通常 5~6日)であり、その後、発熱や呼吸器症状、全身倦怠感等の感冒様症状が1週間前後持続することが多い。
一部のものは、呼吸困難等の症状が現れ、肺炎を呈する。
発病者の多くは軽症であるが、高齢者や基礎疾患等を有する者は重症化する可能性がある。
 感染拡大を防ぐには、手洗い、咳エチケット、3密(密閉、密集、密接)の回避など「新しい生活様式」の実践、感染者の早期探知、封じ込めが重要である。

感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
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新型コロナウイルスに関するQ&A(厚生労働省)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和2年8月20日更新)