2019年02月15日
平成31年第6週(2月4日~2月10日)
【定点把握感染症】
「インフルエンザ 減少」
第6週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は2,193例であり、前週比6%減であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、水痘の順で、定点あたり報告数はそれぞれ6.38、2.30、0.68、0.43、0.37であった。
感染性胃腸炎は前週比11%減の1,270例で、南河内11.06、大阪市西部9.20、中河内8.95である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比2%増の458例で、大阪市南部3.83、南河内3.19、堺市3.00であった。
RSウイルス感染症は前週比17%増の136例で、南河内1.94、大阪市北部1.29、北河内1.00である。
咽頭結膜熱は前週比30%増の86例で、中河内1.55、泉州0.62、三島0.47であった。
水痘は前週比18%増の73例で、豊能0.73、泉州0.71、北河内0.56である。
インフルエンザは39%減の6,354例で、定点あたり報告数は21.04であった。
南河内30.46、大阪市西部27.73、堺市26.17、北河内25.07、大阪市北部22.10である。
全てのブロックで減少し、警報レベル開始基準値(30.00)を超えているのは1ブロックとなった。
【全数把握感染症】
「麻しん」
麻しん(はしか)は麻しんウイルスによって引き起こされる発熱を伴う発しん性疾患で、感染すると高熱と結膜炎などの症状と、全身性の発しんが出現する。潜伏期間は1-2週間である。
強い感染力(一人の患者が12~18人に感染伝播)のため、麻しん発生時には早期の診断と感染拡大に対する措置が重要となる。
2015年3月、日本は麻しん排除国に認定されている。
しかし、現在でもアジア、アフリカやヨーロッパ諸国で麻しんが流行している。
症状(発熱、せき、鼻水、眼球結膜の充血、発しん等)があり、1)1か月以内に麻しん患者と接触していた場合、2)麻しん流行国(主にアジア及びアフリカ諸国)に最近の旅行歴がある場合、麻しんを疑い、感染拡大を防止するため、医療機関を早期に受診する。
受診に際し、医療機関に事前連絡し、麻しん疑いを伝え、指示に従うことが重要である。
麻しんはワクチン(1歳以上で2回)で予防可能な感染症であり、接種の徹底が予防や感染拡大の防止に重要である。
【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成31年2月14日更新)