2019年05月31日

令和元年第21週(5月20日~5月26日)

【定点把握感染症】
「手足口病 増加続く」
第21週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は3,417例であり、前週比14.2%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、手足口病、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、伝染性紅斑、咽頭結膜熱の順で、定点あたり報告数はそれぞれ6.91、3.92、3.03、0.76、0.76であった。
感染性胃腸炎は前週比3%増の1,362例で、大阪市北部11.00、南河内10.50、豊能8.27、北河内8.04、中河内7.85である。
手足口病は前週比54%増の772例で、南河内10.06、泉州5.05、堺市5.00、北河内4.67、中河内4.55であった。
南河内、泉州、堺市は警報レベル開始基準値5以上である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比2%減の596例で、南河内5.56、大阪市南部4.33、北河内3.96、中河内3.50である。
伝染性紅斑は前週比11%減の150例で、北河内1.52、泉州1.05、中河内0.95であった。
咽頭結膜熱は前週比43%増の149例で、中河内1.20、堺市1.11、北河内1.04、南河内1.00である。

【全数把握感染症】
「腸管出血性大腸菌感染症」
腸管出血性大腸菌感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、代表的なものはO(オー)157、O26、O111がある。
汚染飲食物を介する経口感染がほとんどで、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こす場合がある。
3-5日の潜伏期をおいて、激しい腹痛を伴う頻回の水様便の後に、血便となる(出血性大腸炎)。
発熱は軽度で、多くは37℃台である。有症者の6-7%では、発症数日後から2週間以内に、重症の溶血性尿毒症症候群を発症する。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和元年5月30日更新)