2018年07月27日
平成30年 第29週(7月16日~7月22日)
【定点把握感染症】
「ヘルパンギーナ引き続き増加」
第 29 週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は前週比 11.9%減の 2,351 例であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、ヘルパンギーナ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RS ウイルス感染症、手足口病で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 4.1、2.0、1.9、1.2、1.1 であった。
感染性胃腸炎は前週比 12%減の 812 例で、南河内 6.6、中河内 5.4、泉州 5.1、北河内 4.8 である。
ヘルパンギーナは 26%増の 390 例で、大阪市北部 4.3、北河内 4.2、豊能 2.7、大阪市西部 2.5 であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は 30%減の 369 例で、中河内 2.9、堺市 2.7、大阪市南部 2.3、豊能 2.0 である。
RS ウイルス感染症は 26%増の 230 例で、大阪市北部 2.4、堺市・大阪市西部 2.1、南河内 1.7 であった。
手足口病は 23%減の 217 例で、北河内 2.9、泉州 1.8、三島 1.1 である。
ヘルパンギーナは 7 週連続して増加中である。
【全数把握感染症】
「腸管出血性大腸菌感染症」
腸管出血性大腸菌感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、代表的なものは O(オー)157、O26、O111 がある。
汚染飲食物を介する経口感染がほとんどで、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こす場合がある。
3-5 日の潜伏期をおいて、激しい腹痛を伴う頻回の水様便の後に、血便となる(出血性大腸炎)。
発熱は軽度で、多くは 37 ℃台である。
有症者の 6-7%では、発症数日後から 2 週間以内に、重症の溶血性尿毒症症候群を発症する。
【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成30年7月26日更新)