2022年05月13日

 2022年 第17・18週(4月25日~5月8日)

~感染症予防の基本~
 咳エチケット、手洗いが重要

【定点把握感染症】
「咽頭結膜熱 増加」
 第17週と第18週をあわせて報告する。大型連休のための医療機関の診療実日数の減少を考慮する必要がある。
 第17週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は760例であり、前週比7.9%減であった。
定点当たり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、突発性発しん、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱の順で、定点あたり報告数はそれぞれ2.76、0.35、0.23、0.21、0.17である。
 第18週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は760例であり、前週と同数であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、突発性発しん、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱、流行性角結膜炎の順で、定点あたり報告数はそれぞれ2.76、0.38、0.20、0.19、0.16である。
 感染性胃腸炎は前週より1例増加の544例で、南河内4.06、大阪市北部4.00、三島3.82、中河内3.30、北河内2.65であった。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は2%減の40例で、大阪市南部0.44、大阪市西部0.40、三島・中河内・泉州0.35である。
 咽頭結膜熱は9%増の37例で、泉州0.70、北河内0.27、南河内0.25であった。
流行性角結膜炎は300%増の8例で、豊能0.80、大阪市南部0.50、三島0.25である。

~梅毒~
大阪府における梅毒累計報告数は昨年同時期より多く、 全国でも2020年5,784例、2021年7,873例と増加している

【全数把握感染症】
「梅毒」
国内の梅毒の報告数は、2010年より増加傾向にあったが、大阪府における2021年の報告数は、2年連続で1,000例を下回った。
梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗菌薬の投与で治癒が期待できる。

感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
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梅毒とは(国立感染症研究所)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和4年5月12日更新)