2019年07月05日
令和元年第26週(6月24日~6月30日)
【定点把握感染症】
「手足口病、減少続くも警報レベルを超えている」
第26週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は4,131例であり、前週比4.7%減であった。
定点あたり報告数の第1位は手足口病で以下、感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナ、伝染性紅斑の順で、定点あたり報告数はそれぞれ9.04、4.61、2.39、1.88、1.22であった。
手足口病は前週比1%減の1,780例で、大阪市北部13.54、南河内12.56、中河内10.20、大阪市南部9.89、豊能9.36で、引き続き大阪市東部を除く全ブロックで警報レベル開始基準値5を超えている。
感染性胃腸炎は16%減の908例で、南河内7.94、大阪市西部5.70、北河内5.63であった。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は8%減の470例で、南河内4.13、北河内3.52、中河内3.35、堺市3.11である。
ヘルパンギーナは6%増の371例で、大阪市北部3.69、大阪市南部3.39、大阪市西部2.40、北河内2.04であった。
伝染性紅斑は3%増の240例で、北河内2.70、中河内1.85、堺市1.47である。
【全数把握感染症】
「百日咳」
百日咳は、百日咳菌(Bordetella pertussis)による急性の気道感染症である。潜伏期は通常5~10日で、かぜ様症状で始まり(カタル期)、百日咳特有の咳が出始める(痙咳期)。
新生児や乳児早期では、肺炎、脳症を合併することがある。マクロライド系抗菌薬が有効であるが、近年、薬剤耐性菌も報告されている。
百日咳の予防には、ワクチン接種が有効であり、乳幼児期に計4回接種されている。
2018年1月1日に小児科定点把握感染症から全数把握感染症に変更され、成人の報告数の把握が進んでいる。
【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和元年7月4日更新)