2018年10月05日

平成30年 第39週(9月24日~9月30日)

【定点把握感染症】
「RS ウイルス感染症 引き続き減少」
第 39 週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は 1,973 例であり、前週比 5.8%減であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、RS ウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、流行性角結膜炎、ヘルパンギーナの順で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 2.9、2.5、1.5、0.9、0.9 である。
感染性胃腸炎は 2%減の 572 例で、中河内・南河内 4.2、北河内 3.8、泉州 3.3、大阪市西部 2.9 であった。
RS ウイルス感染症は前週比 16%減の 504 例で、南河内 5.3、中河内・大阪市北部 3.1、北河内 3.0、大阪市西部 2.8 であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は 14%増の 304 例で、堺市 2.4、大阪市東部 1.9、豊能 1.7 であった。
流行性角結膜炎は 57%増の 47 例であり、堺市 2.2、中河内 1.8、豊能 1.6 であった。
ヘルパンギーナは 11%減の 179 例で、南河内 2.2、北河内 1.6、大阪市西部 1.5 であった。

【全数把握感染症】
「風しん」
風しんは、潜伏期間は 2-3週間(平均16-18日)で、発熱、発しん、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発しん症である。
妊婦(妊娠20週頃まで)が風しんにかかると、胎児が風しんウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の障害をもつ可能性がある(先天性風しん症候群)。
感染の予防には、2回の風しん含有ワクチン接種が有効である。特に、妊娠する可能性のある女性、妊婦や妊婦の家族と接触する可能性がある方、風しん含有ワクチンの定期接種が行われていなかった世代などに当たる30~50歳代男性について、風しんの感染拡大や先天性風しん症候群の発生を防ぐため、抗体検査やワクチン接種が勧められている。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成30年10月4日更新)