2020年05月15日

2020年 第18週(4月27日~5月3日)~2020年 第19週(5月4日~5月10日)

~感染症予防の基本~ 咳エチケット、手洗いが重要
【定点把握感染症】
「小児科・眼科定点疾患の報告数 昨年の同時期に比べ、大幅な減少」

 第18週と第19週をあわせて報告する。行動変容や大型連休のための医療機関の診療実日数の減少を考慮する必要がある。
 第18週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は406例であり、前週比5.6%減であった(2019年第18週 1,041例、前年比61.0%減)。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、突発性発しん、水痘、流行性角結膜炎の順で、定点あたり報告数はそれぞれ1.06、0.41、0.24、0.10、0.08であった。
 第19週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は276例であり、前週比32.0%減であった(2019年第19週 2,289例、前年比87.9%減)。
定点あたり報告数の順位は第18週と変わらず、定点あたり報告数はそれぞれ0.63、0.31、0.23、0.08、0.06であった。
 感染性胃腸炎は前週比41%減の123例で、大阪市南部1.06、中河内1.00、大阪市西部0.89、泉州0.70、南河内0.69である。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比26%減の60例で、泉州0.60、中河内0.55、大阪市北部0.50であった。
 水痘は前週比25%減の15例で、大阪市西部・北河内0.22、三島0.12であった。
 流行性角結膜炎は前週比25%減の3例で、北河内0.50である。


~新型コロナウイルス感染症~  基本的な予防(手洗いや咳エチケットなど)の徹底を

【全数把握感染症】

「新型コロナウイルス感染症」
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、 2019年12月、中華人民共和国湖北省武漢市において確認されて以降、感染が国際的に拡がりを見せている。
世界保健機関(WHO)は、2020年1月30日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」、3月11日に「世界的大流行(パンデミック)」を宣言した。
日本では、2月1日に指定・検疫感染症に指定された。
 4月7日、改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づき、緊急事態宣言を発出され、大阪府を含む7府県が対象地域に指定された。
感染拡大を防止するため、3密の回避や外出自粛など、行動変容が強く求められている。
これまでの知見より、 主な感染経路は飛沫・接触感染である。
臨床的な特徴として、潜伏期間は1~14日(平均 5~6日)であり、その後、発熱や呼吸器症状、全身倦怠感等の感冒様症状が1週間前後持続することが多い。
一部のものは、呼吸困難等の症状が現れ、肺炎を呈する。
発病者の多くは軽症であるが、高齢者や基礎疾患等を有する者は重症化する可能性がある。
 感染拡大を防ぐには、手洗いや咳エチケットの徹底、換気、早期探知、封じ込めが重要である。


感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
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新型コロナウイルスに関するQ&A(厚生労働省)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和2年5月14日更新)