2018年09月14日

平成30年 第36週(9月3日~9月9日)

【定点把握感染症】
「RS ウイルス感染症 増加続く」
第 36 週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は 2,427 例であり、前週比 3.3%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、RS ウイルス感染症、ヘルパンギーナ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病の順で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 3.7、3.5、1.5、1.4、0.7 である。
感染性胃腸炎は前週比 5%減の 734 例で、中河内 5.3、南河内 5.0、大阪市南部 4.8、豊能・泉州 4.0 であった。
RS ウイルス感染症は 26%増の 697 例で、南河内 8.4、大阪市北部 6.1、中河内・大阪市西部 3.9、堺市 3.7である。
ヘルパンギーナは 10%増の 293 例で、北河内 2.7、南河内 2.3、大阪市北部 2.0、大阪市南部 1.8、大阪市西部 1.7 であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は 6%増の 280 例で、中河内 2.0、大阪市南部 1.9、豊能 1.7 である。
手足口病は 13%減の 144 例で、泉州 1. 4、北河内 1. 1、堺市・豊能・大阪市北部 0.8 であった。
また、インフルエンザは 25%増の 15 例で、大阪市西部 8 例、大阪市南部 4 例である。

【全数把握感染症】
「レジオネラ症」
レ ジ オ ネ ラ 症 は 、 レ ジ オ ネ ラ ・ ニ ュ ー モ フ ィ ラ(Legionella pneumophila)を代表とするレジオネラ属菌による細菌感染症である。
土壌や水環境に、普遍的に存在する菌である。
人工環境(噴水等の水景施設、ビル屋上に立つ冷却塔、ジャグジー、加湿器等)や循環水を利用した風呂から発生したレジオネラ属菌を含むエアロゾルを吸入することで感染する。
病型として肺炎と一過性で自然に改善するポンティアック熱がある。ヒト-ヒト感染はない。
健常者も罹患するが、細胞性免疫機能が低下している、乳幼児、高齢者など、喫煙者、大酒家は重篤化する可能性が高い。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成30年9月13日更新)