2023年06月23日

2023(令和5)年 第24週
(6月12日~6月18日)

~ヘルパンギーナ~
手洗いの励行と排泄物の適切な処理が重要

【定点把握感染症】
「ヘルパンギーナ 警報レベルを超えた」
 第24週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は3,511例であり、前週比6.3%増であった。
定点あたり報告数の第1位はヘルパンギーナで以下、感染性胃腸炎、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱の順で、定点あたり報告数はそれぞれ6.55、4.39、2.70、2.69、0.88である。
 ヘルパンギーナは前週比40%増の1,251例で、泉州8.55、大阪市北部8.50、堺市7.84、中河内7.47、大阪市南部7.11であった。2014年以来に、警報レベル基準値6を超えた。
 感染性胃腸炎は7%減の839例で、南河内7.31、三島6.69、中河内5.18である。
 RSウイルス感染症は17%減の516例で、南河内4.88、大阪市北部4.29、大阪市西部3.60であった。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は1%減の514例で、中河内4.59、南河内4.56、大阪市南部3.72である。
 咽頭結膜熱は1%減の168例で、泉州1.45、大阪市東部1.27、中河内1.18であった。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は前週比5%増の1,324例で、定点あたり報告数は4.55であった。
堺市6.17、南河内5.38、大阪市北部5.10、北河内5.08、豊能4.82である。5類感染症に変更された後、第20週以降5週連続で増加している。

~レジオネラ症~
2022年の報告数は110例でした。

【全数把握感染症】
「レジオネラ症」
 レジオネラ症は、レジオネラ・ニューモフィラ (Legionellapneumophila)を代表とするレジオネラ属菌による細菌感染症である。
土壌や水環境に、普遍的に存在する菌である。
人工環境(噴水等の水景施設、ビル屋上に立つ冷却塔、ジャグジー、加湿器等)や循環水を利用した風呂から発生したレジオネラ属菌を含むエアロゾルを吸入することで感染する。
病型として肺炎型と一過性で自然に改善するポンティアック熱型がある。
ヒト-ヒト感染はない。
健常者も罹患するが、細胞性免疫機能が低下している、乳幼児、高齢者など、喫煙者、大酒家は重篤化する可能性が高い。

レジオネラ症(大阪府感染症情報センター)
レジオネラ症とは(国立感染症研究所)

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和5年6月22日更新)