2021年10月15日

2021年 第40週(10月4日~10月10日)

~手足口病~
手洗いの励行と排泄物の適切な処理が重要

【定点把握感染症】
「手足口病/ヘルパンギーナ 第33週以降増加継続」
 第40週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は1,398例であり、前週比22.2%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、手足口病、ヘルパンギーナ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、突発性発しんの順で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ2.57、2.42、0.75、0.55、0.35である。
 感染性胃腸炎は前週比7%増の507例で、中河内4.00、北河内3.58、大阪市南部3.06、三島2.50、南河内2.38であった。
 手足口病は56%増の476例で、北河内6.92、大阪市北部6.43、南河内2.50であり、北河内ブロック、大阪市北部ブロックで警報レベル基準値5を超えている。
 ヘルパンギーナは24%増の147例で、大阪市北部2.50、中河内1.50、大阪市東部1.13であった。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は32%増の108例で、中河内1.65、大阪市南部1.44、堺市0.58である。


~新型コロナウイルス感染症~
基本的な予防の徹底を(マスク着用、身体的距離の確保、手洗いの徹底、密閉・密集・密接の回避

【全数把握感染症】
「新型コロナウイルス感染症」
 第40週の新型コロナウイルス感染症の週あたり新規陽性者報告数は1,041名であり、前週より37%減少した。
新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言は9月30日に解除され、大阪モデルは警戒信号(黄)となった。
新型コロナウイルス感染症の主な感染経路は飛沫・接触感染である。
臨床的な特徴として、潜伏期間は1~14日(多くは 5~6日)であり、その後、発熱や呼吸器症状、全身倦怠感等の感冒様症状が1週間前後持続することが多い。
一部のものは、呼吸困難等の肺炎症状が現れる。
発病者の多くは軽症であるが、高齢者や基礎疾患等を有する者は重症化する可能性がある。
感染拡大を防ぐには、ワクチン接種、マスク着用、身体的距離の確保、手洗いの徹底、密閉・密集・密接の回避など「新しい生活様式」の実践、感染者の早期探知、隔離、接触者調査が重要である。

感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
>>詳細はこちら
新型コロナウイルスに関するQ&A(厚生労働省)
>>詳細はこちら


【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和3年10 月14日更新)