2021年10月08日

2021年 第39週(9月27日~10月3日)

~手足口病~
手洗いの励行と排泄物の適切な処理が重要

【定点把握感染症】
「手足口病 倍増」
 第39週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は1,144例であり、前週比28.0%増であった。
 定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、手足口病、ヘルパンギーナ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、突発性発しんの順で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ2.40、1.54、0.60、0.41、0.28である。
 感染性胃腸炎は前週比11%増の476例で、北河内3.12、泉州2.95、中河内2.85、堺市2.79、南河内2.63である。
 手足口病は107%増の305例で、大阪市北部5.93、北河内3.96、大阪市西部1.50である。
 ヘルパンギーナは65%増の119例で、大阪市北部2.64、堺市0.95、北河内0.92である。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比52%増の82例で、中河内1.25、大阪市南部0.61、南河内0.56であった。


~カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症~
2014年9月、5類全数把握感染症となり、感染症発生動向調査では、全国で年間1,500例を超える報告があります

【全数把握感染症】
「カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症」
 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)感染症は、カルバペネム系抗菌薬および広域β-ラクタム系抗菌薬に対して耐性を示す大腸菌や肺炎桿菌などの腸内細菌科細菌による感染症の総称である。
広域β-ラクタム系抗菌薬以外に、他の抗菌薬にも耐性であることが多く、カルバペネム耐性遺伝子がプラスミドの伝達により複数の菌種に拡散していくことから、臨床的、疫学的に重要な薬剤耐性菌である。
米国では、この10年間にCREの菌種全般の検出数は4倍に増加しており、国際的にも発生動向が注視されている。

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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和3年10 月7 日更新)