2020年02月14日

2020年 第6週(2月3日~2月9日)

【定点把握感染症】
「インフルエンザ 減少が続くもまだ注意が必要」

第6週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は1,859例であり、前週比13.7%減であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱、水痘、RSウイルス感染症の順で、定点あたり報告数はそれぞれ4.79、2.75、0.46、0.36、0.35である。
感染性胃腸炎は前週比17%減の943例で、南河内7.75、大阪市北部6.36、北河内6.19、泉州4.75、堺市4.26、豊能4.23であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比13%減の542例で、堺市4.16、北河内3.70、南河内3.63、泉州3.50、大阪市西部2.89である。
咽頭結膜熱は前週比12%増の91例で、泉州0.85、中河内0.75、北河内0.59であった。
水痘は前週比13%増の70例で、大阪市北部1.21、大阪市東部0.53、中河内・泉州共に0.45である。
RSウイルス感染症は前週比30%減の68例で、南河内0.63、大阪市北部0.57、中河内0.55であった。
インフルエンザは33%減の3,413例で、定点あたり報告数は11.38であった。中河内17.23、南河内14.42、大阪市北部12.50、堺市12.14、泉州11.61であった。

【全数把握感染症】
「デング熱」

デング熱は、ネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊によって媒介されるデングウイルスの感染症である。
比較的軽症型のデング熱と、重症型のデング出血熱がある。
熱帯・亜熱帯地域、特に東南アジア、南アジア、中南米、カリブ海諸国、アフリカで見られ、全世界で年間約1億人がデング熱を発症する。
海外渡航で感染し国内で発症する例(輸入症例)が増加しつつあり、2014年の夏季には輸入症例により持ち込まれたと考えられるウイルスにより、150例以上の国内流行が発生した。
2019年にも、3例の国内発生の報告があった。
感染すると、3~7日程度の潜伏期間の後、38~40℃の急激な発熱を発症し、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛が出現する。
2~7日で解熱し、解熱とともに発しんが現れることがある。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和2年2月14日更新)