2021年 第50週(12月13日~12月19日)

~感染性胃腸炎~
手洗いの励行、排泄物の適切な処理が重要

【定点把握感染症】
「感染性胃腸炎 さらに増加」
 第50週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は 2,685例であり、前週に比べて微増であった。
報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、手足口病、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、突発性発しん、ヘルパンギーナの順で、定点あたり報告数はそれぞれ 10.70、1.38、0.44、0.25、0.24である。
 感染性胃腸炎は前週比5%増の2,107例で、大阪市北部14.43、大阪市南部14.22、南河内14.06、北河内13.81、堺市11.68であった。
 手足口病は30%減の272例で、南河内2.88、泉州2.60、中河内・堺市2.00である。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は18%増の87例で、中河内1.25、大阪市南部0.89、南河内0.81であった。
 ヘルパンギーナは24%減の47例で、大阪市北部0.43、泉州0.40、堺市0.37である。

~梅毒~
大阪府における梅毒累計報告数は昨年同時期より少ないが、全国では2020年4,412例、2021年7,326例と増加している

【全数把握感染症】
「梅毒」
 国内の梅毒の報告数は、2010年より増加傾向にあったが、大阪府における2020年の報告数は、3年ぶりに、1,000例を下回った。
 梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗菌薬の投与で治癒が期待できる。

感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
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梅毒とは(国立感染症研究所)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和3年12月23日更新)