2019年05月24日

令和元年第20週(5月13日~5月19日)

【定点把握感染症】
「手足口病 増加」
第20週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は2,993例であり、前週比30.8%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病、伝染性紅斑、咽頭結膜熱の順で、定点あたり報告数はそれぞれ6.72、3.08、2.55、0.85、0.53であった。
感染性胃腸炎は前週比26%増の1,324例で、南河内10.25、大阪市北部9.85、中河内9.10、北河内7.30、豊能7.09である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比35%増の607例で、南河内8.38、北河内3.37、大阪市西部3.20であった。
手足口病は前週比143%増の502例で、南河内5.63、中河内3.40、堺市3.11である。
伝染性紅斑は前週比28%増の168例で、北河内1.70、泉州1.15、豊能0.91であった。
咽頭結膜熱は前週比21%減の104例で、北河内1.00、大阪市北部・南河内0.69である。
インフルエンザは第19週に非流行期となったため、記載を省略しました。

【全数把握感染症】
「細菌性赤痢」
細菌性赤痢は、赤痢菌を病原体とする感染症である。
患者や保菌者の糞便、汚染された手指、食品、水、器物を介して感染拡大する。
最近は輸入感染例が主であり、推定感染地は東南アジア、南アジアが多い。
潜伏期1 ~3日で発症し、全身の倦怠感、悪寒を伴う急激な発熱、水様性下痢を呈する。
発熱は1~2日続き、腹痛、しぶり腹、膿粘血便などの症状がある。
フルオロキノロン系抗菌薬が有効であるが、近年、薬剤耐性菌も報告されている。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和元年5月23日更新)