2019年04月26日

平成31年第16週(4月15日~4月21日)

【定点把握感染症】
「インフルエンザ 2週連続増加、注意」
第16週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は3,166例であり、前週比18.8%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、手足口病、伝染性紅斑の順で、定点あたり報告数はそれぞれ8.41、2.86、1.31、1.24、0.80であった。
感染性胃腸炎は前週比19%増の1,657例で、大阪市北部13.39、中河内11.80、大阪市南部9.72、北河内9.52、三島8.82である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比19%増の563例で、南河内6.44、大阪市南部3.61、泉州3.50であった。
RSウイルス感染症は前週比11%増の258例で、大阪市西部2.50、大阪市北部1.92、南河内1.88である。
手足口病は前週比52%増の245例で、北河内3.74、中河内2.70、大阪市東部1.33であった。
伝染性紅斑は前週比34%増の158例で、北河内1.74、大阪市北部1.54、中河内1.00である。
インフルエンザは96%増の644例で、定点あたり報告数は2.14であった。
大阪市西部2.80、大阪市東部2.77、北河内2.62、南河内2.58である。

【全数把握感染症】
「アメーバ赤痢」
アメーバ赤痢は、原虫である赤痢アメ-バ(Entamoeba histolytica)を病原体とする感染症である。
世界で、約5億人が感染し、毎年約4-7万人が死亡している。
発展途上国への渡航者によくみられる感染症だが、国内では男性同性愛者間での感染が多い。
感染経路として、汚染された飲食物による経口感染や性的接触による感染がある。
大腸粘膜面に潰瘍性病変を形成し、粘血便を主体とする赤痢アメ-バ性大腸炎を発症させる。
大腸炎症例 のうち5%ほどが腸管外病変を形成し、大部分は肝膿瘍である。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成31年4月25日更新)