2019年06月07日

令和元年第22週(5月27日~6月2日)

【定点把握感染症】
「夏型感染症(手足口病、ヘルパンギーナ)増加」
第22週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は3,584例であり、前週比4.9%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、手足口病、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナ、伝染性紅斑の順で、定点あたり報告数はそれぞれ6.79、4.72、3.37、0.71、0.66である。
感染性胃腸炎は前週比2%減の1,338例で、南河内10.31、豊能9.86、大阪市北部9.00、大阪市南部8.11、北河内7.41であった。
手足口病は前週比20%増の930例で、南河内8.63、泉州7.95、大阪市北部5.77、堺市5.26、中河内5.20である。
大阪市北部、中河内が新たに警報レベル開始基準値5以上となった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比11%増の663例で、南河内6.75、北河内4.19、中河内4.00、堺市3.95である。
ヘルパンギーナは前週比25%増の140例で、大阪市北部1.92、泉州1.30、堺市1.00であった。
伝染性紅斑は前週比14%減の129例で、泉州1.10、中河内1.00、大阪市南部0.89である。

【全数把握感染症】
「侵襲性肺炎球菌感染症」
侵襲性肺炎球菌感染症は、感染症法上、肺炎球菌( Streptococcus pneumoniae ) による感染症のうち、この菌が髄液又は血液等の無菌部位から検出された
感染症のことをいう。
髄膜炎、菌血症を伴う肺炎、敗血症などが特に問題とされており、小児および高齢者を中心に患者報告がある。
抗菌薬が有効であるが、近年薬剤耐性菌も多く報告されている。
侵襲性肺炎球菌感染症の予防にはワクチンの接種が有効である。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和元年6月6日更新)