2021年11月05日

2021年 第43週(10月25日~10月31日)

~手足口病/ヘルパンギーナ~
手洗いの励行と排泄物の適切な処理が重要

【定点把握感染症】
「手足口病/ヘルパンギーナ 引き続き注意を」
 第43週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は1,754例であり、前週比12.3%増であった。
 定点あたり報告数の第1位は手足口病で以下、感染性胃腸炎、ヘルパンギーナ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、突発性発しんの順で、定点あたり報告数はそれぞれ3.51、3.00、1.24、0.49、0.30である。
 手足口病は前週比5%増の691例で、北河内6.46、中河内5.05、大阪市北部4.64、南河内3.63、大阪市東部3.20であり、北河内ブロック、中河内ブロックで警報レベル基準値5を超えている。
 感染性胃腸炎は28%増の591例で、大阪市南部4.61、南河内4.56、三島3.94であった。
 ヘルパンギーナは4%増の245例で、大阪市北部1.79、北河内1.73、中河内1.60である。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は45%増の96例で、中河内1.20、泉州0.80、南河内0.75であった。

~新型コロナウイルス感染症~
基本的な予防の徹底を(マスク着用、身体的距離の確保、手洗いの徹底、密閉・密集・密接の回避)

【全数把握感染症】
「新型コロナウイルス感染症」
 第43週の新型コロナウイルス感染症の週あたり新規陽性者報告数は350名であり、前週より3.3%減少した。
新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言は9月30日に解除された。
現在、大阪モデルは警戒信号(緑)である。
新型コロナウイルス感染症の主な感染経路は飛沫・エアロゾル・接触感染である。
臨床的な特徴として、潜伏期間は1~14日(多くは 5~6日)であり、その後、発熱や呼吸器症状、全身倦怠感等の感冒様症状が1週間前後持続することが多い。
一部のものは、呼吸困難等の肺炎症状が現れる。
発病者の多くは軽症であるが、高齢者や基礎疾患等を有する者は重症化する可能性がある。
感染拡大を防ぐには、ワクチン接種、マスク着用、身体的距離の確保、手洗いの徹底、密閉・密集・密接の回避など「新しい生活様式」の実践、感染者の早期探知、隔離、接触者調査が重要である。

感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
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新型コロナウイルスに関するQ&A(厚生労働省)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和3年11 月4日更新)