2019年10月11日

令和元年第40週(9月30日~10月6)

【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症 減少続くも昨年同時期より高いレベル」
 第40週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は2,274例であり、前週比3.0%増であった。
定点あたり報 告数の第1位はRSウイルス感染症で以下、感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病、伝染性紅斑の順 で、定点あたり報告数はそれぞれ3.55、3.27、1.47、0.82、0.77であった。
RSウイルス感染症は前週比8%減の695例で、大阪市北部7.15、大阪市西部5.00、南河内4.94、堺市4.26、北河 内4.19である。 感染性胃腸炎は14%増の640例で、南河内5.63、大阪市北部4.92、大阪市西部4.67であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は2%増の288例で、中河内2.50、南河内2.25、大阪市西部2.22である。
手足口病は3%減の161例で、南河内2.13、北河内1.26、大阪市北部・大阪市西部1.00であった。
伝染性紅斑は26%増の151例で、泉州1.55、南河内1.19、大阪市北部1.08である。
インフルエンザは3%増の93例で、定点あたり報告数は0.31であった。
大阪市西部0.71、北河内0.62、大阪市北部 0.47で、 昨年同時期より、やや高いレベルが続いている。


【全数把握感染症】
「百日咳」
百日咳は、百日咳菌(Bordetella pertussis)による急 性の気道感染症である。
潜伏期は通常5~10日で、かぜ様 症状で始まり(カタル期)、百日咳特有の咳が出始める(痙咳期)。
新生児や乳児早期では、肺炎、脳症を合併すること がある。
マクロライド系抗菌薬が有効であるが、近年、薬剤耐 性菌も報告されている。
百日咳の予防には、ワクチン接種が有 効であり、乳幼児期に計4回接種されている。
2018年1月1 日に小児科定点把握感染症から全数把握感染症に変更さ れ、成人の報告数の把握が進んでいる。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和元年10月10日更新)