2022年06月24日

 2022年 第24週(6月13日~6月19日)

~感染症予防の基本~
  咳エチケット、手洗いが重要

【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症 さらに増加」
 第24週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は1,800例であり、前週比9.5%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、突発性発しんの順で、定点あたり報告数はそれぞれ6.40、0.88、0.82、0.49、0.30である。
 感染性胃腸炎は前週比4%増の1,254例で、南河内9.19、三島7.65、中河内7.30、北河内7.08、大阪市北部6.79であった。
 RSウイルス感染症は78%増の173例で、大阪市北部2.50、大阪市西部1.70、大阪市東部1.36である。RSウイルス感染症は6週連続で増加している。
 咽頭結膜熱は8%増の161例で、泉州1.50、堺市1.42、大阪市南部1.00であった。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は37%増の96例で、中河内1.40、大阪市南部0.72、堺市0.58である。

~腸管出血性大腸菌感染症~
食肉・食材の十分な加熱処理、調理器具の十分な洗浄や手洗いの励行などにより、食中毒や感染拡大の予防を徹底することが重要です

【全数把握感染症】
「腸管出血性大腸菌感染症」
 腸管出血性大腸菌感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、代表的なものはO(オー)157、O26、O111がある。
汚染飲食物を介する経口感染がほとんどで、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こす場合がある。
3-5日の潜伏期をおいて、激しい腹痛を伴う頻回の水様便の後に、血便となる(出血性大腸炎)。
発熱は軽度で、多くは37℃台である。
有症者の6-7%では、発症数日後から2週間以内に、重症の溶血性尿毒症症候群を発症する。
 初夏~初秋は腸管出血性大腸菌感染症の報告が増加することから、十分注意が必要です。

腸管出血性大腸菌はO157だけではありません(大阪健康安全基盤研究所)
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腸管出血性大腸菌感染症とは(国立感染症研究所)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和4年6月19日更新)