2020年03月06日

2020年 第9週(2月24日~3月1日)

~インフルエンザ~ 咳エチケット、手洗い、マスクの着用が重要
【定点把握感染症】
「インフルエンザ 減少傾向続く」

 第9週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は1,405例であり、前週比24.8%減であった。
定点あたり報 告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、水痘、咽頭結膜熱の順で、 定点あたり報告数はそれぞれ3.54、2.10、0.33、0.31、0.28である。
 感染性胃腸炎は前週比30%減の697例で、南河内6.31、大阪市西部4.67、泉州4.65、中河内3.80、北河内3.56 であった。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は23%減の414例で、堺市2.95、北河内2.93、泉州2.80である。
 RSウイルス感染症は17%減の65例で、南河内1.00、大阪市西部0.78、泉州0.75であった。
 水痘は5%減の62例で、大阪市北部1.36、泉州0.45、堺市0.32である。
 咽頭結膜熱は19%減の55例で、泉州0.45、大阪市北部0.43、北河内・堺市0.37であった。

 インフルエンザは11%減の2,941例で、定点あたり報告数は9.80であり、警報レベル終息基準値10を下回った。しかし大 阪市北部14.25、中河内12.97、大阪市西部 12.86、北河内12.69、堺市11.48などの5ブロックでまだ注意報レベルを 超えている。



~新型コロナウイルス感染症~  基本的な予防(手洗いや咳エチケットなど)の徹底を

【全数把握感染症】

「新型コロナウイルス感染症」
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、 2019年 12月、中華人民共和国湖北省武漢市において確認されて 以降、中国を中心に感染が国際的に拡がりを見せている。
世界保健機関(WHO)は、2020年1月30日、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言した。
日本では、2月1日に指定・検疫感染症に指定された。
これまでの知見より、 主な感染経路は飛沫・接触感染である。
臨床的な特徴として、潜伏期間は1~14日(平均 5.6 日)であり、その後、発熱や呼吸器症状、全身倦怠感等の感冒様症状が1週間前後持続することが多い。
一部のもの は、呼吸困難等の症状を呈し、肺炎を呈する。
発病者の多くは軽症であるが、高齢者や基礎疾患等を有する者は重症化する可能性がある。
感染拡大を防ぐには、手洗いや咳エチケットの徹底、換気、早期探知、封じ込めが重要である。

感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
>>詳細はこちら
新型コロナウイルスに関するQ&A(厚生労働省)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和2年3月5日更新)