2018年07月06日

平成30年 第26週(6月25日~7月1日)

【定点把握感染症】
「夏型感染症 増加のきざし」
第 26 週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は前週比 1.7%増の 2,470 例であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱、手足口病、ヘルパンギーナで、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 5.3、2.9、0.9、0.8、0.8 であった。
感染性胃腸炎は前週比 12%減の 1,042 例で、南河内 8.9、大阪市南部 7.3、泉州 6.7 である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は 2%増の 574 例で、南河内 4.1、中河内 3.9、泉州 3.7、大阪市南部 3.4、北河内 3.3 であった。
咽頭結膜熱は 16%増の 181 例で、大阪市南部 1.8、中河内 1.2、泉州・大阪市北部 1.0 である。
手足口病は 63%増の 155 例で、泉州 2.4、北河内 1.8 であった。
ヘルパンギーナは 101%増の 151 例で、河内 3.0、大阪市北部 1.6 である。
咽頭結膜熱、手足口病、ヘルパンギーナなど夏型感染症が増加してきた。

【全数把握感染症】
「梅 毒」
国内の梅毒の感染者は、2010 年より増加傾向にある。
大阪府における 2017 年の感染者数は、800 例を超え、前年比 1.4 倍を上回った。
感染症法が施行された1999 年以降、最も多く報告されている。
梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗生物質の服用で治癒が期待できる。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成30年7月5日更新)