2020年 第40週(9月28日~10月4日)

~感染症予防の基本~ 咳エチケット、手洗いが重要
【定点把握感染症】
「ヘルパンギーナ 増加」

 第40週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は697例であり、前週比12.2%増であった(ただし、前週の報告の解釈については、連休による医療機関の診療実日数と受診者の減少を考慮する必要がある)。
昨年同週比69.3%減(2019年 第40週2,274例)と少ない状況である。

 定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、ヘルパンギーナ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、突発性発しん、咽頭結膜熱の順で、定点あたり報告数はそれぞれ1.76、0.48、0.45、0.40、0.21であった。
 感染性胃腸炎は前週比9%増の343例で、南河内2.81、大阪市南部2.59、中河内2.32、泉州2.25、大阪市北部2.00である。
 ヘルパンギーナは54%増の94例で、大阪市南部1.06、南河内1.00、泉州0.75であった。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は21%増の88例で、大阪市北部0.86、北河内0.81、大阪市南部0.76である。
 咽頭結膜熱は9%減の40例で、大阪市北部0.36、大阪市東部0.33、北河内0.31であった。

~日本紅斑熱~ 大阪府では、2020年は40週までに8例の報告があり、過去4年間同時期と比較して多い
【全数把握感染症】
「日本紅斑熱」

 日本紅斑熱は、紅斑熱群リケッチアの一種 Rickettsia japonica を起因病原体とし、野山でマダニに刺咬されることにより感染する。
媒介ダニの活動が活発化する4月~10月に発生し、特に9月、10月は多い。
自然界で保菌あるいは感染する動物として、げっ歯類、野生のシカ、イノシシなどがあげられる。
 潜伏期は2~8日であり、頭痛、発熱、倦怠感を伴って発症する。
発熱、発しん、刺し口が主要三徴候であるが、必ずしも、刺し口があるとは限らない。
発しんは、体幹部より四肢末端部に強く出現し、検査所見では、肝逸脱酵素の上昇、血小板の減少が認められる。
治療には、抗菌薬投与が効果的であり、第一選択薬はテトラサイクリン系の抗菌薬である。
また、ニューキノロン系抗菌薬が有効であるとの報告もある。
β-ラクタム系の抗菌薬は全く無効である。

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日本紅斑熱
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和2年10月8日更新)